Q015
流産の原因としてあげられるのはほとんどが感染症で、「アカバネ」・「ネオスポラ」・「ブルセラ」・「IRB」・「BVD」などが主なものと言えます。こうした感染症による流産の多くは、「絨毛炎」や「胎児症」によるものと考えられています。
また、感染症のほかにも殺虫剤や硝塩酸による中毒、黄体機能や胎盤機能の低下によるホルモンの不足、低栄養やビタミンA欠乏などによる栄養障害、打撲、激動などの物理的圧迫、精神的興奮、飼料的要因としてかびた飼料や麦角などの付着した牧草の摂取、PGなどの薬剤投与など多くの要因があげられます。
しかし、原因を特定できる流産は全体の10%程度に過ぎないといわれています。そのため、感染症を防止することや群構成や飼養密度、栄養充足、カビなどの発生などに注意して、つねに牛の状態を良く保つことが、流産を防ぐために大切だと思います。