Q022
「体内要求量にエネルギーの供給量(乾物摂取量)が追いついていない状態」を指します。
泌乳量が高くなればなるほどエネルギー要求量は大きく、現在では、殆どの泌乳牛が分娩直後にエネルギー不足になるといわれています。
負のエネルギーバランス(NEB)と周産期疾病の関係
ケトーシスや第四胃変位などの疾病の他、移行期に過肥や削痩している牛がいたら要注意です。
免疫・代謝機能を司っている肝臓に負担がかかっている可能性があります。
過肥・尾根部の角質化
⇒重度の脂肪肝の可能性がある
削痩・代謝障害で毛が茶色く変色している
乾乳期~分娩3週間後、いわゆる移行期の肝臓ケアが大切です。
負のエネルギーバランス(NEB)対策として、体に負担をかけずにエネルギーを供給することや、肝臓をサポートする栄養素を給与することをおすすめします。