Q021
牛は暑さに弱く、気温が20℃超えるとストレスを感じ始めます。
また、同じ気温でも湿度によって、ストレスレベルは変わります。
温度湿度指数(THI)が69を超えない内に暑熱対策を進めることがポイントです。
暑熱のストレスは、乾物摂取量の低下やアシドーシス、乳脂肪低下、そして繁殖にも影響を及ぼします。
夏が来る前に、できることから準備していきましょう!
ホコリを落として風力UP!
3頭に1台設置を目安に、暑熱時期は風速3m/秒を確保しましょう。
暖かい時期は飼料も水も痛みやすくなります。こまめに掃除しましょう。
日陰を作って快適に!
屋根&牛舎内外を気化熱で涼しく快適に。
採食量を低下させない為に、消化の良い粗飼料やビートパルプなどを給与しましょう。
朝や夜間など涼しい時間帯に餌を食べられるようにしましょう。
暑熱ストレスにより消耗が激しくなる為、2割程度を目安に増給することをおすすめします。
重曹や酸化MgなどのルーメンpHを緩衝するものを給与し、アシドーシスのリスクを低減しましょう。
暑熱期に乳脂肪の値が低下する前に活用しましょう。
サイレージの断面が空気に触れる時間を減らしましょう。プロピオン酸やクエン酸を断面にかけることも防止策の一つです。二次発酵を抑えるサイレージ調整材の使用もおすすめです。
実際に採食量や乳成分の低下が起こる「前」に手を打つことがポイントです。
暑さが本格化する前からしっかり準備しておきましょう!